宅録とは自宅で録音の略称です。
DTMで自宅がレコーディングスタジオになるなんてヤバすぎる!
DTMとは
DTMとは、デスクトップミュージックの頭文字を取った略称です。
「机の上で作る音楽」という意味です。
パソコンと電子機器をMIDIなどで繋いで、データ上の音を重ねて演奏することができます。
USBでも、対応しているものもあります。
MIDIとは、MIDIケーブルのことを指していたり、MIDIデータのことを指してりしています。
MIDIデータとは、音声データとは違い、演奏情報(発音せよ、音の高さ、音の大きさ、音色)のことを言います。
いわゆる、「打ち込み」とはMIDIデータの入力のことを言います。
一昔前は、ハードシーケンサーと呼ばれる、YAHAMAから出ていたQYシリーズがありました。
持ち運びのできる打ち込みの機材でしたが、スマホの普及やパソコンの普及に伴い、衰退していきました。
シーケンサーとは、MIDIデータを入力するソフトのことを言います。
DTMはシーケンサーも付いていますし、外部入力で、音楽データも取り入れることができます。
DTMでできることとは
DTMで、できることは、MIDIデータによる打ち込みや、音声入力による録音や、ミックスと呼ばれる編集作業ができます。
作曲で使うことだったり、自宅でレコーディングして、ミックスしたり、ライブのためのオケを作ったり、カラオケのためのコピー音源を作るために使うことが多いです。
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ハードシーケンサーは、打ち込みのみだったので、音声入力もできて、編集もできるパソコンは優秀です。
ライブに、DTMで編集したデータと同期して演奏した場合は、ノートパソコンとオーディオインターフェースを持って行くか、MTRという機材に音楽データを移行して、それらを流しながら演奏できます。
MTRとは、マルチトラックレコーダーの略称です。
録音機材・レコーディング用の機材として、使われていますが、ライブで同期演奏をした場合でも使えます。
MTRは、ハードタイプの機材ですが、その機能もDTMに含まれています。
音楽データをCD-Rに焼いて、流してもうこともできますが、音飛びの可能性があるので、MTRにデータを移して演奏する人の方が多いです。
それと、クリック音をPANで割り振りができるので、ドラマーがクリックを聞きながら、演奏もできるようになります。
・DTMに必要な機材リスト
最低限必要なDTMの機材は
- パソコン
- DAWソフト
- オーディオインターフェース
- モニタースピーカー・モニターヘッドフォン
です。
まずは、パソコンからです。
パソコンと言っても、タワー型やノートパソコン、ウィンドウズやMacと、種類があります。
おすすめは、使い慣れているパソコンです。
これからパソコンの購入を検討している方は、予算や使い方や使い道を決めてから探し始めましょう。
まず、タワー型かノートパソコンのどちらが良いか?という問題です。
タワー型は、ハードディスクを増設できたり、カスタマイズがやりやすいので、高性能なパソコンが多いです。
外に持ち運ぶ予定はない人は、タワー型でも良いと思います。
自宅ではタワー型で、レコーディングにノートパソコンを持って行って、レンタルスタジオで録音する方もいます。
ノートパソコンだけでも、充分に使えます。
ノートパソコンは、持ち運びが便利です。
最近のノートパソコンでしたら、高性能なものが多いので、容量がよくわからなくも、DTMのソフトは動きます。
パソコンの知識があまり無いようでしたら、パソコンに詳しい友達や知人に聞いたり、電気屋さんのパソコン売り場の担当者に、「パソコンで音楽を作りたい」ということを伝えて、見積もりを出してもらいましょう。
重要なのは、予算と使い方と使い道です。
WindowsかMacがどちらが良いか?
次にWindowsかMacがどちらが良いか?という問題です。
結論は、どちらでも良いです。
ですが、バンドを組まれていたり、音楽仲間がいる人は、同じものにした方が、データのやり取りがスムーズなので、合わせて行きましょう。
Windowsでしか動かないDAWソフト、Macでしか動かないDAWソフト、両方とも動くDAWソフトがあります。
使いたいDAWソフトが決まっているのであれば、先に調べてから、WindowsかMacかどちらかを決断してください。
DAWソフトとは何か?
DAWは「デジタル オーディオ ワークステーション」の略称です。
元々は、ソフトシーケンサーのことを、DTMと言ってました。
DAWは、デジタルで、音声の録音、編集、ミキシングができるソフトのことを言います。
近年は、DAWはDTMの中に含まれているので、DTMでも、DAWでも、どちらも同じ意味となってますが、DTMの方が一般的な呼び名です。
おすすめのDTM・DAWソフトは?
現在の、トップシュア・普及率が一番高いのは、「cubase」(キューベース)です。
Windowsでも、Macでも、両方動きます。
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普及率が高いということは、他人とやり取りをしなければならなくなった時に、データのやり取りが楽にできます。
それと、わからなくなった時に、調べたり、聞きやすいという点もあります。
次は、「Logic」(ロジック)です。
LogicはMacのみの限定のソフトです。
長年のMacユーザーが愛用しています。
Macユーザーは検討の余地があります。
Macユーザーで無料のDAWソフトが良いならば、「GarageBand」(ガレージバンド)でも問題はありません。
次は、「Pro Tools」です。
レコーディングスタジオでよく使われています。
長年のプロミュージシャンが、よく使ってます。
オーディオの編集に優れています。
最初に使い始めたものが、一番使いやすいです。
慣れたら他のDAWを使ってみよう、という考えは、おすすめできません。
おすすめのオーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスとは、パソコンに生音を取り込む機材です。
簡単に説明すると、アナログ信号を、デジタル信号に変換する装置です。
生声、生ギター、生ベース、生ドラムなど、生音を、音楽ファイル・データに変換してくれます。
オーディオインターフェイスの選び方は、何を録音するのか?というところがポイントです。
生歌や生ギターぐらいの録音で良いのであれば、予算は2万円ぐらいあれば、使えます。
ボーカルの録音に使われる、コンデンサーマイクを使いたい場合は、「ファンタム電源」が供給できるものを選ぶ必要があります。
スタジオに行って、生ドラムを取ったり、同時にいろんな楽器を録音したい場合は、入力数が多いものを選ぶ必要があります。
おすすめはこちらです。
おすすめのモニター
スピーカーか、ヘッドホンのどちらかのモニタリングできる機器は必要です。
歌を録りたい人は、ヘッドホンは必須です。
自宅で、ボーカルを録る時に、スピーカーから音を出すと、マイクにスピーカーから出た音を拾ってしまいます。
レコーディングスタジオで使われている、業界基準のヘッドホンがこちらです。
普通のヘッドホンと違い、イコライザーがフラットの状態でまったく癖のない出音が特徴です。
あったら便利な機材と道具
DTMの環境を快適にする上で、あったら便利なものを紹介します。
おすすめのMIDIキーボードは?
まずは、「MIDIキーボード」です。
MIDIデータの打ち込みをする時に便利です。
どう便利かというと、パソコンのマウスでMIDIデータを入力する際は、カーソルをいちいち入力しないといけません。
ギターやピアノなどのコード楽器は、同時に出す音が多いので、たくさん入力しなければ、なりません。
これを、鍵盤でコードが抑えられれば、MIDIキーボードがあると、便利です。
それと、ドラムのMIDIデータを入力も楽になります。
おすすめのMIDIキーボードはこちらです。
おすすめのボーカルマイクは?
ボーカルマイクは歌を録音したい人マイクが合った方が良いですが、色々と問題はあります。
まず、自宅で、ボーカルを録音する場合は、生活音や騒音の注意が必要です。
家の照明の電気のオンオフで、ノイズが入ることもあります。
空調の音や、外の車が通る音やサイレンなどの音も、マイクは拾ってしまいます。
レコーディング中は、「必ず空調を切る」という強者もいます。
仮歌でも、本番でも、ボーカル録りをしたい場合は、レンタルスタジオに行って録音することをおすすめします。
自宅に、ボーカルブースを作ったり、設置できる人は、そこを使いましょう。
ピアノ可の賃貸物件などは、ピアノ部屋自体が防音対策されているので、歌録りのために、引っ越すのも一つの手ですが、スタジオ代と、どちらが経費が掛かるか計算してみるもの良いです。
音大の近くに、楽器可やピアノ可の物件がたまにあるみたいです。
仮歌ならば、ボーカロイド(ボカロ)を使って、「ラララ~」で歌わせても雰囲気はでます。
ボカロに歌詞を入れて歌わすと、結構イントネーションを直したり、英語が難しかったりと、手間がかかるので、さらっと歌わせたい方は、「ラララ~」で歌わせてみましょう。
どうしても、ボーカルのメロディーを打ち込みで、音色を「サックス」や「トランペット」などにしてしまうと、カラオケっぽくなったり、スーパーにいる気分になったりしてしまう人もいます。
ダイナミックマイクが良いか?コンデンサーマイク良いか?は好みの問題になります。
ダイナミックマイクとは、スタジオやライブハウスでよく使われているマイクです。
コンデンサーマイクは、高額で繊細なマイクで、取り扱いも注意が必要です。
こだわる人は、コンデンサーマイクを使いますが、ダイナミックマイクでも、歌の録音ができないわけではありません。
定番のマイクのSM58。通称「ゴッパー」「ゴッパチ」
おすすめのギターは?
生ギターをDTMでレコーディングする時は、色々とやり方があります。
おすすめのギターは、エレキギターです。
エレキギターでも、エフェクターをかければ、アコースティックギターのような音にもできます。
エレキギターをオーディオインターフェイスに挿して、DTM上で編集します。
エフェクターはDTMソフトに付属されているものや、プラグインでギター専用のソフトを購入するものありです。
ただ、そうすると、ライブの時に、その音が再現できないことがあるので、要注意です。
マルチエフェクターを通して、録音するやり方もあります。
マルチエフェクターにオーディオインターフェイスが搭載されていて、USBでパソコンとつないで、画面でエディットできるものもあります。
おすすめの机・デスクは?
パソコンの配置に重要な机の話です。
大きいパソコンディスクが良いのか?L字型に机を並べた方が良いのか考察します。
一番のポイントは、MIDIキーボードをどうするのか?というところがネックになると思います。
ピアノが弾ける方は、大きいMIDIキーボードを置きたくなると思います。
そういう場合は、左側にMIDIキーボードやシンセサイザーを置きましょう。
DTMをやりながら、鍵盤を弾くときは、左手で弾くことになります。
右側にMIDIキーボードを置いてしまうと、マウスの操作と、MIDIキーボードの操作が右手だけになってしまいます。
右手で、ピアノロール・シーケンサーにカーソルを合わせて、コードを弾くとなると、結構しんどいです。
かと言って、小さいMIDIキーボードをモニターの前においても、左手で、鍵盤のコードが弾けなければ、DTMの操作は少し手間になると思います。
まとめ
何もない状態から始めると、結構予算が掛かってしまいます。
徐々に追加で購入していけば、作業の環境はどんどんよくなります。
まずは、パソコン・DTMソフト、オーディオインターフェイスがあれば、なんとかなります。
楽しい音楽制作ができるように、完成形を描いてから、始めましょう!
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