リズム感を鍛えるのには、まずは、リズムを歌えることが先決です。
誰でも、リズムが歌えれば、リズムキープができるようになります。
リズム感とは何か?
リズム感が良いとされるのは、一定のテンポに合わせて、リズムを刻めることです。
テンポとは、時計の針を基準にしています。
テンポ60だったら、1分間に四分音符が60回刻みます。
1分間に四分音符が何回刻めるのか?という数字化されています。
もう一つ、リズム感が良いとされているのは、何かに合わせてリズムを刻むのではなく、体内メトロノームで、一定のリズムをキープする能力のことを「リズム感が良い」と言っています。
リズム感を鍛えるコツは歌で覚える
覚えている曲を口ずさむと、だいたい同じテンポで歌うことができます。
たくさん曲を覚えて行くと同時に、テンポの数字も覚えておくと、初めて聞いた曲でも、あの曲と同じテンポだから、「テンポいくつだな」とわかるようになってきます。
メトロノームを使って、音楽の練習を続けて行くことで、リズム感はどんどん良くなっていきます。
「私はリズム感がない」という人がよくいますが、まっすぐ歩けたり、普通に他人と会話ができるのであれば、リズム感はあります。
まっすぐ歩くことも、リズムキープができているので、一定の速度で歩けます。
いつもよりちょっと、歩く速度を変えたら、「いつもよりちょっと早い」と感じることができるのも、リズム感があるから、違いに気付けます。
漫才なども、リズム感がないと、「間」(ま)であったり、突っ込みのタイミングがぐちゃぐちゃになります。
日常会話も、同じです。
自分らしい同じスピードで、毎回会話していると思います。
そもそも、リズム感がなければ、音楽を音楽として認識できません。
音楽を聴いて、楽しむことができるので、あれば、リズム感はあります。
楽器を演奏している時に、口をもごもごしている人は結構います。
歌いながら弾いているので、口が動いてしまいます。
リズム感は運動神経も重要
なぜ、運動神経も重要なのかというと、筋肉は、脳の命令を神経を通って受けて、動きます。
運動神経が悪いと、反応速度が遅れるので、タイミングがずれます。
運動神経を伸ばすのには、意識して、筋肉を動かすことです。
神経は可塑性(かそせい)があります。
鍛えれば、鍛えただけ、神経が成長していくような感じです。
しかし、歌と、楽器の演奏のリズム感は、別ものぐらい違います。
楽器を弾くときのリズム感は、タイミングを予測して、合わせられる能力です。
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歌唱力を上げるリズム感の練習方法
リズム感があるどうかわかるテスト方法
球技をやってみると、リズム感が良いかどうかがわかります。
テニス、卓球、バスケットボール、野球など、球技はリズム感が重要です。
リズム感が悪い人は、バスケットボールのドリブルができません。
「トン、トン、トン、トン」と一定のリズムでドリブルが通常です。
どのくらいの力加減で、ボールを地面に落として、どのくらいのタイミングで跳ね返ってくるのかがわかるのは、リズム感の問題です。
・裏拍がとれるようになる予備知識
リズムトレーニングは、間違った方法をやってしまうと、変な癖がついてしまうので、正しいやり方を続けて下さい。
よく、裏拍を取るトレーニングで、4分音符をテンポ60でメトロノームを鳴らして、「裏を取る練習をしましょう!」とありますが、それは、おすすめできません。
正確な、裏拍の位置がわからないまま、練習を続けても、上達しません。
では、どうすれば良いかというと、8分音符でメトロノームを鳴らしましょう。
おすすめのメトロノームのアプリ
4分音符、8分音符、16分音符、3連符が鳴られるこちらのメトロノームのアプリがおすすめです。
Metronome: Tempo Lite メトロノーム
では、メトロノームの設定です。
画像の左下の〇で囲ったところをクリックして1/4を選択して下さい。
デフォルトは4/4になっています。
なぜ、1/4にするのかと言うと、アクセントが、わかりやすくなります。
次に、画像の右下の〇で囲った部分を、8分音符にして下さい。
8分音符は、♪ ←このマークです。
1/4拍子にして、クリックを8分音符にすると、「ピッ、コ、ピッ、コ、ピッ、コ」と音が鳴ります。
4/4拍子のまま、クリックを「ピッ、コ、コ、コ」となり、表と裏のクリックがわかりにくくなります。
裏拍のリズムが取れるようになるトレーニング方法
準備ができたら、裏拍のリズムトレーニングをしましょう。
テンポ60から始めましょう!
「ピッ、コ、ピッ、コ、ピッ、コ」の「コ」が裏拍です。
この時のポイントは、裏拍でリズムを取ることです。
「ピッ」の表の拍を意識して、裏でリズムを取らなければ、意味がありません。
手を叩いたり、太ももを叩いたりして、リズムを取りましょう。
クリックと叩いた音が重なると、クリックの音が消えたように、感じます。
リズムが少しでもずれていると、クリック音が聞こえやすいので、ずれたまま続けないように、調整して行きましょう。
テンポ60で慣れたら、2ずつ上げると、違和感なく、リズムについていけます。
限界のついていけるテンポまで、挑戦してみるのも良いと思います。
身体で覚えるリズムトレーニング
身体で裏拍を感じながら、2拍目と4拍目に手拍子を入れるやり方です。
身体で裏拍を感じるのは、足踏みでリズムを取ります。
右足、左足を交互に、裏拍のリズムに合わせて、足踏みをしながら、2拍目と4拍目で手拍子を打ちましょう。
なぜ、2拍目と4拍目に手を打つのかというと、8ビートなどの、基本的なリズムパターンは、2拍目と4拍目にアクセントとなるスネアが入ります。
慣れるまで、口にリズムを出して身体を動かした方が良いです。
「ワン、エン、ツー、エン、スリー、エン、フォー、エン」と声に出しましょう。
まずは、裏拍の足踏みだけ始めて見てから、手を2拍目と4拍目に入れて行く順番でも良いです。
これが、できるようになって、改めて音楽を聴くと、リズムがくっきり見えるような感覚になります。
これも、テンポ60から始めて、2ずつ進めて行きましょう。
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