「セカンダリードミナントって何?」って方から、「どこでどう使うの?」という疑問に、音楽理論初心者向けに解説していきます。
ロックや、ポップスでの使い方です。
セカンダリードミナントはいつ使うのか?
セカンダリードミナントはいつ使うのか?というと、作曲や編曲・アレンジの時に使いましょう!
ジャズやブルース、フュージョンなどで使う時は、リハーモナイズと言って、メロディーはそのままで、原曲のコード進行をいじって編曲していく方法もありますが、一旦置いておきましょう。
Ⅱ-Ⅴ(ツーファイブ)という言葉を聞いたことがあったりや、音楽理論でよく出てくると思いますが、順番に紐解いていきます。
まずは、ロックやポップスのジャンルの楽曲に、作曲や編曲・アレンジで使える方法を説明していきます。
作曲は、「サビから作りましょう」と、このブログでは、おすすめしています。
セカンダリードミナントも、サビのコード進行に使ってみましょう!
自分では、なかなか思いつかないコード進行や、メロディーが浮かんで来ると思います。
定番のコード進行に、セカンダリードミナントを、加えて行きます。
|C|Am|Dm|G|
が、セカンダリードミナントを、加えると、
|C E7|Am|Dm|G|
となります。
何が起こっているのかと言うと、Amにドミナント・モーションしました。
ドミナント・モーションとは、5度進行で解決することです。
5度進行とは、5度下へ進行することで「ドミナント進行」とも言います。
それと、強進行という言い方もします。
E7はどこから来たのかというと、Amの5度上のコードです。
マイナーキーで説明するとややこしいので、一旦、Aということにします。
そうするとキーAのダイアトニックは、
A Bm C♯ D E F♯m G♯m(5)
となります。
考え方的に、キーAからドミナント7のE7を借りてきたという風に捉えましょう。
どのコードにセカンダリードミナントを、使うかは、自由です。
|C|Am|Dm|G|
を、
|C|A7|Dm|G|
にすることもできます。
Dmにドミナント・モーションしています。
あとは、
|C|Am|Dm|G|
を
|C|Am|D7|G|
とすることもできます。
なぜ、セカンダリードミナントが効果的なのか?
セカンダリードミナントのようなコードをノンダイアトニックコードと呼びます。
ダイアトニックではない、という意味です。
|C E7|Am|Dm|G|
を、例にすると、E7がセカンダリードミナントです。
キーCのダイアトニックでは、EはEmです。
このE7の構成音は、(ミ・ソ♯・シ・レ)です。
ソがシャープすることで、ソ♯をE7の時にメロディーとして使えます。
一瞬、キーが変わったようなインパクトがあり、「おっ」と思わせることができます。
サビに使うと、面白いメロディーが作れるようになります。
それと、強進行なので、コードが派手に動き、曲に躍動感も出てきます。
・Ⅱ-Ⅴ(ツーファイブ)とは
ロックやポップスでも、Ⅱ-Ⅴ(ツーファイブ)を使う人もいます。
Ⅱ-Ⅴは、正確には「Ⅱm7-Ⅴ7」や「Ⅱm7(♭5)-Ⅴ7」になります。
簡単に、説明します。
|C|A7|Dm|G|
を例にします。
|C|Em A7|Dm|G|
となります。
Em-A7がⅡ-Ⅴです。
なぜ、ジャズ系の人たちが、Ⅱ-Ⅴを使うのと言うと、Ⅴ7(ファイブセブン・ドミナントセブン)は、テンションノートもたくさん使えるし、いろんなスケールが使えます。
ドミナントセブンに、使えるテンションノートは「9」「♭9」「♯9」「♯11」「13」「♭13」です。
なぜ、こんなにたくさん使えるのかと言うと、ドミナントセブンはトライトーンと言って、不安定な響きをする音が含まれています。
不安定な響きに、いろんな音を入れても、大した影響がないので、使える音やスケールがたくさんあります。
サークル・オブ・5th(フィフス)の覚え方
セカンダリードミナントは、このサークル・オブ・5th(フィフス)を覚えると、ドミナントコードがパッと出てきます。
C → F → B♭ → E♭ → A♭ → D♭ → G♭ → B → E → A → D → G → C
と、ぐるぐると回って行きます。
これは、なんなのかというと、4度ずつ上行して行ってます。
B♭からG♭まで、フラットが付きますが、これは、キーで考えるとすんなり理解ができます。
キーFはフラット1個、B♭はフラット2個、と調合が一つずつ増えて行きます。
それと、どこを3つ切り取っても、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰになるので、簡単に、Ⅱ-Ⅴが見つけられます。
覚え方は、適当に3つずつ切り取って、コード「Ⅱm7-Ⅴ7ーⅠ」にして、何回も弾いて覚えましょう。
まとめ
作曲の時に、普通のコード進行では、何か物足りないと感じ始めたら、セカンダリードミナントを使ってみるのも、1つの手です。
いろんなミュージシャンの曲を分析すると、セカンダリードミナントは、必ず出てきます。
その時に、使い方を学んで、自分の曲に生かして行ってください。
音楽理論はたくさんいろんなことが書いてありますが、ロックやポップスでは、セカンダリードミナントを知っていれば、充分です。
セカンダリードミナントを使いながら覚えて行きましょう。
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