初心者でも書ける作詞のコツ。センスが光るテーマの見つけ方

作詞

作詞が初めての方は、どこから手を付ければよいかわからないと思います。

手順を踏めば、誰でも書ける作詞のコツを紹介したいと思います。

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まず始めにすることは詞のテーマを決めること

詞の書き方は、自由です。

自由過ぎると、何をしてよいかわからなくなります。

歌詞が全く書けない人は、この順に沿って書き始めると、止まったままの手が動き始めると思います。

詞のテーマが無いと、何を書けば良いのかわかりませんし、聞いている人にも何も伝わりません。

例えば、絵を描こうと思った時に、人物画なのか?風景画なのか?というところから始まり、何をしている絵なのか?何が書きたいのか?何を伝えたいのか?というテーマがないと、何を書けば良いのかわからなくなります。

風景画だとしたら、この綺麗な景色を切り取って、みんなに伝えたいというのが、テーマになります。
インスタ映えする風景を、インスタに投稿するようなことです。

感動や気持ちなど、心が動いたことをずっと忘れないために、「音楽という媒体に残そう」というのが、詞のテーマになりやすいです。

あとは、普段人に伝えられないことを、音楽と詞に乗せて、表現することもできます。

人に感謝の気持ちを「ありがとう」の一言で済ますのではなくて、音楽に乗せて伝えるだけで、手の込んだプレゼントにもなります。

重要なのは、聞いている人が共感を得ることです。

他人の自慢話を聞いても、ナルシストにしか思えません。

しかし、アニメの主題歌などのテーマソングには、「おれはすごい」「おれはかっこいい」「おれは強い」などの、自己アピールがあっても良いです。

定番のテーマは、

  • 恋愛
  • 応援
  • 感謝
  • 願望

などです。

恋愛ソングは、多くの人が共感します。
誰もが、一度は恋愛は経験するので、共感を得やすいです。

応援ソングは、スポーツや働いている人向けが多いです。

感謝ソングは、家族や友人に向けられたものが多いです。

願望ソングは、夢や希望が詰まっています。

そのほかには、社会性、人生観や哲学など、「こうあるべきだ」という、強いメッセージ性の高い歌詞もあります。

まずは、始めにテーマを設定しましょう!

誰に向けて書くのか?

誰に詞を読んでもらいたいのか?というターゲットを絞ることで、表現が変わってきます。

お年寄りに話すのと、子供に話すのでは、表現や言葉のチョイスが変わります。

音楽にハマり始める世代が、中学生ぐらいからなので、中学生に向けて、作詞をするのもありだと思います。

中学生だと、範囲が広いので、自分のやりたい音楽のジャンルが好きな人をターゲットにするのでも良いです。

例えば、アイドルが好きな人、ヴィジュアル系が好きな人、ロックが好きな人、フォークソングが好きな人、など、ジャンル分析をすると、どんな詞が突き刺さるのか見えてきます。

未来の自分に向けても、過去の自分に向けた歌詞もありです。

ターゲットが「みんな」だと、ぼやけてしまうので、一人に絞れるぐらい誰に聞いてほしいか設定しましょう。

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作詞と作曲のどっちが先か?

世の中の曲のほとんどは、作曲が先です。

先にメロディーがあって、そのメロディーに詞を乗せています。

言葉にはイントネーションがあるように、リズムとメロディーがあります。

英語がわからなくても、英語詞の曲がかっこいいと感じるのは、リズムとメロディーが良いからです。

メロディーに合った、言葉選びがセンスの分かれ道です。

作詞の初心者は、先に作曲をしましょう。

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作詞と作詩の違いは?

詞は、メロディーに乗せて歌うもので、詩は、朗読・読むものというのが明確な違いです。

では、誰かが、詩にメロディーを付けたらどうなるのかというと、歌詞になると思います。

共通して言えることは、短い言葉で、世界観が伝わる言葉の技法です。

文章になってしまうと、小説や日記になってしまいます。

作詞はどこから書き始めるのか?

作詞は、一番伝えたいことから書きましょう。

楽曲の中で、一番盛り上がるのは、「サビ」です。

サビから書き始めることをおすすめします。

では、サビには、どんなことを書けば良いのか?という疑問です。

一番伝えたいことを書けばよいのですが、具体的に言うと、感情のふり幅を書くと、サビらしくなります。

例えば、テーマが「恋愛」だったとします。

「あなたのことがこれほど好き」という感情をどう表現していくのか?というのが作詞です。

ことわざでも、「目に入れても痛くない」という表現がありますが、ことわざや慣用句も参考になります。

「顔から火が出る」という言葉をもじって、「目が合った瞬間 顔から火が吹いた」など、恥ずかしいという感情のふり幅がわかるように作詞します。

「〇〇ほど」「〇〇のように」など比喩表現を使うのも、ふり幅になります。

失恋だったら、

  • 涙が枯れるほど溢れ出た
  • 凍りつくほど時間が止まった
  • 雪のように消えて行った思い出

など、例えて行きます。

現実ではありえない、大げさな表現の方が、歌詞っぽくなります。

「君が好き」「愛している」と、ストレートに表現をしても良いですが、何曲も歌詞を書く場合、ストレートな表現は、ネタ切れが起こりますので、注意してください。

「願望」がテーマだったら、「もし翼があったら…」という「翼」や「羽」がはえていたら、というのが多いです。

初めての作詞で、作詞の感覚を手に入れることが、重要なので、定番のテーマで書いてみると、書きやすいです。

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Aメロの書き方

Aメロは、サビの感情に至るまでの、経緯や状況を書くとAメロらしくなります。

日常会話でも、状況説明をしてから、話の落ちに持っていくと思いますが、そんな感じです。

自分の好きなアーティストの歌詞を分析してみても、Aメロは風景や状況などが多いことに気付けます。

場所や、時間帯・季節感がわかりやすいものなどが書いてあると、状況が把握できます。

Aメロの歌詞のセンスを上げるのおすすめの本は、小説です。

サビは、わかりやすい簡単な言葉が良いですが、Aメロは多少難しい表現があっても、かっこよく聞こえます。

語彙力・ボキャブラリーを上げるのも、小説がおすすめです。

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Bメロの書き方

Bメロがない曲もありますが、Bメロがある時の歌詞の書き方の解説です。

Bメロは、心の内など、心境を書くとBメロらしくなります。

回想シーンだったり、思いや願望なども合います。

格言や哲学だったり、疑問だったり、ということもあります。

簡単に言うと、Aメロと違いがあれば何でも良いです。

Bメロに何を持ってくるかは、センスが問われます。

1番の歌詞を書いた後の2番目の歌詞の書き方

2番目の歌詞が書けなくて、つまづくことは多いです。

なぜなら、1番目の歌詞で出し切ってしまうからです。

アニメが好きで、アニメで歌詞を覚えていて、カラオケで歌ったら、1番目の歌詞はかっこよかったのに、2番目の歌詞はよく知らなくて、「こんな歌詞なの?」と感じることは、あります。

ポップスやロックでも、1番目の歌詞は覚えられるのに、2番目の歌詞が覚えづらいという現象は、よくあります。

2番目の歌詞の書き方は、難しいです。

まず、作詞初心者は、曲とメロディーが先にあって、それに作詞をすることをおすすめします。

1番歌詞しか書けない人は、1番歌詞で完結してしまってます。

構成が重要です。
2番の歌詞は、1番の歌詞を書く前に、1番と2番の歌詞の構成を決めましょう!

曲の構成がきっちりと決まっていなければ、サビを何回繰り返すのか?とか、Aメロは2回あるけど、Bメロは1回しかなかった。など、全体を把握していないと、歌詞の構成も作りづらいです。

3回サビがあって、3回とも同じ歌詞だと聞いている方も飽きてしまいます。
1回目と2回目を変えて、3回目は1回目と同じパターンがよくあります。

あとは、サビの最初の2行は同じで、残りの2行を少し変えたり、ということもあります。

Aメロは、1回目とは、季節を変えたり、場所を変えたり、過去や未来、子供や大人と時間軸を変えたり、男性目線と、女性目線で変えたりと、シチュエーションを変えるのが1つの方法としてあります。

あとは、韻を踏んで、言葉遊びで、似た言葉を探して行って、それっぽく言葉を当てはめて行くのもありです。

アレンジは終わってなくても、曲の構成ができているデモ曲の段階で、メロディーの雰囲気に合わせて歌詞を書いてみて、いい言葉がたくさん見つかって、歌詞に合わせて、曲の構成を合わせて行くのも、良いと思います。

Aメロだけ、Bメロだけの、アレンジはやりやすいですが、AメロとBメロの曲をつなぐ、アレンジは、結構しんどいことがあります。

アレンジが終わった段階で、曲の構成を変えられると、作曲家は、嫌がります。

建築の話で例えると、骨組みを作って、壁を貼って、壁紙まで貼ったのに、「部屋の間取りを変えて下さい。」と言っているような感じです。

テレビの世界で、「構成作家」という職業の名前を聞いたことがあると思いますが、物語を作るのに、構成は重要です。

曲ができても、そのあと、ライブのセットリストやアルバムの構成作りも、待っています。

マジシャンが、手品を見せる時に、前振りがあって、「タネはないよ。」と見せかけておいて、マジックを披露します。
いきなり、マジックを見せられても、見る方も、準備ができていないので、ただ、驚いて終わりです。

お笑い芸人も、ネタの落ちがあって、前振りを作って行って、漫才やコントを作って行きます。

エンターテイメントの作り方は、どれも同じです。

音楽も、サビという落ちやネタがあって、イントロ、Aメロ、Bメロで前振りを作って行きます。

場合によって、曲のテーマは合っているけど、1番目と2番目は全然違う話で、2曲書いたような気分になることもあります。

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タイトルはいつ決めるのか?

タイトルを決めるタイミングは、人によって、バラバラです。

仮でタイトルを決めてから、歌詞を書き始めて、出来上がったものをみて、タイトルを変更する人もいます。

サビの歌詞の一番言いたいことがタイトルになったり、Aメロの最後の1文がタイトルだったり、曲全体をまとめたことがタイトルだったりします。

面白いことに、タイトルには、著作権がなく、同じタイトルになっても問題ないです。

ですが、単純な漢字2文字の熟語でしたら、マネしたと言われないと思いますが、1曲しかないような独特なタイトルが全く同じだと、「パクった」となる可能性があるので、やめた方が良いです。

レンタルショップで、映画のDVDを借りようと思って、タイトルだけは覚えていたので、そのタイトルのDVDをいざ借りて見たら、全く知らない、俳優たちが出てきて、B級映画をレンタルしてしまったということ経験もあると思います。

タイトルも、見せ方の1つなので、言葉選びは慎重に行きましょう!

実体験を元にして歌詞を書くのか?

ラブソングを書くときに、実体験を元にして、歌詞を書かなければいけないのか?という疑問があると思います。

音楽もエンターテイメント・娯楽なので、映画やドラマや演劇舞台や小説と同じで、フィクション・作り話でも全然良いと思います。

妄想や願望をふんだんに歌詞に取り入れても、良いと思います。

実体験しか、歌詞に書かないという、自分のルールを作って、歌詞を書くのもありです。

地名や場所は、地元民しかわからないことが多いですが、その曲が地元の人に知れ渡れば、地元の人に愛される曲になります。

アニメやドラマや映画でも、使われたロケーションの聖地巡礼をする人がいますが、歌詞に地名が場所があっても、使い方次第では問題がないと思います。

作詞でやってはいけないこと

作詞でやってはいけないことは、商品名を歌詞に入れることです。

日常で使われている言葉が、商品名とは気づかないことは多いです。

例えば、「サランラップ」です。

サランラップは商品名で、「食品用ラップフィルム」のことを指しています。

企業から依頼があり、この商品名を「歌詞に入れて下さい。」というCMや会社のテーマソングになるような場合は問題はないと思います。

個人名は、微妙なところです。

歴史上の人物の名前が歌詞に出てくることはよくあります。

現役のスポーツ選手など、偉人になり得る人を歌詞に入れている人もいますが、本人も、聞いている人も嫌な気分にならないことが最低条件だと思います。

歴史上の人物も、尊敬の念があればよいと思いますが、遺族が嫌な気分になるような歌詞は避けた方が良いです。

誰が歌うのか?

作詞をする上で、誰が歌うのか?ということは、重要です。

このブログは、作詞作曲ができて、歌も歌える「シンガーソングライター」を推奨しているので、本人が歌ってほしいのですが、誰が歌うのかは重要です。

芸名やアーティスト名を作って、自分ではない誰かになりきって、アーティスト活動をすることは良いと思います。

どの立場で、誰が何を言うかというのは、聞いている人が違和感を覚えない為にも必要不可欠です。

歌詞が全く書けない人は、「誰が歌うのか?」というところも意識すると、言葉が出てくることもあるので、設定をしてみて下さい。

役者のように、自分ではない架空のキャラクターでも、良いと思います。

小説の作家も、登場人物のキャラクターを作って行って、「このキャラクターはこんなセリフを言いそう」と想像して、セリフを考えています。

自分ではなければ、「照れ」や「恥ずかしさ」が消えることもあるので、誰が歌うのか?と、役作りをしてみて下さい。

まとめ

作詞は、作曲と違って、これと言った型が決まっていません。

作詞は自由なので、作曲よりも難しいです。

なので、今回は、ある程度の定番の型を紹介しました。

曲のテーマが決まれば、登場人物も、シチュエーションもイメージしやすくなると思います。

逆に、登場人物やシチュエーションが決まれば、曲のテーマが見えてくることもあります。
登場人物やシチュエーションが決まっている、漫画やアニメの主題歌を作るような感じです。

たくさん失敗して、たくさん思考を繰り返しいる内に、センスは光って行きます。

まずは、1曲かけるようになって、歌詞を書き切れる自信をつけて行きましょう!

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この記事を書いた人
よるいち

5歳からピアノを習い始め、音楽漬けの毎日を送ってます。
中学2年生からバンドを始めて、ずっとバンド人生を送っています。
ピアノ、シンセサイザー、エレキギター、エレキベース、ドラムス・パーカッション、トランペット、ヴァイオリンを演奏したことがあります。
それと、ボーカル・歌でもステージに立ちます。
作詞作曲が苦手で、音楽理論の先生に習い、作詞作曲の方法論を習得しました。
このブログでは、音楽で得た、経験や知識を提供していきます。

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