音痴を直すアプリの使い方。原因は正しい音程を知らないだけ

歌・ボーカル

「音痴は絶対に治らない」とあきらめるのは、まだ早いです。

音に関する正しい知識があるだけで、なぜ、音が合わないのか理解ができます。

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音痴な人の特徴

音痴な人の特徴は、自分の出している声の高さがわかっていません。

友人や同僚とカラオケに行くと、ひどい音痴の人がたまにいます。

音痴の原因は、

  • 歌い慣れていない
  • メロディーがうる覚え
  • メロディーの音名を知らない
  • 初めて歌う曲
  • 歌詞を読み上げるだけで、音程が合うものだと思い込んでいる
  • 「ド」と発音すれば、「ド」の音程が出ていると思い込んでいる
  • 周りの音が聞こえていない
  • リズムがずれているので、音痴に聞こえる
  • 緊張で咽喉がつまってしまいコントロールができない
  • 音域が狭く、自分の出せるキーと曲が合っていない
  • 音程ずっとフラットしている

プロの歌手がどれほど練習を毎日しているか、想像がつかない人がほとんどだと、思います。

1曲を2~3回聞いただけで、完璧に近いぐらい歌えてしまう、才能やセンスのある人もいますが、そうではない人がほとんどです。

プロの歌手でも、練習していない曲は、下手くそです。

曲を聴きながら、一緒に歌うと、歌えたような気がします。

その一緒に歌っている時を、録音して聞き返してみると、音が外れていることに初めて気づく人もいます。

歌が上手い人は、一緒に歌った時に、どこの音を外したのか、わかりますが、音痴な人は、音を外したまま、気付いていないので、歌えていると思い込んでいます。

そういう方が、カラオケなどでマイクを通して歌った時に、自分の声を初めて聞いて、音を外していることに気付くこともあります。

大きく分けて、音痴を自覚していなくて、マイクを通して自分の声を外部から聞いた時に、音痴と気付く方と、音痴なのはわかっているけど、どうやって正しい音を出せばわからない方の2パターンがいます。

親が音痴だと、遺伝して、自分と音痴だと思い込んでいる人もいますが、間違っています。

正しい、声の音程の出し方を学べば、すぐに解決します。

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音痴を直すおすすめのアプリ

ほとんどの人は、自分の出しやすい音や、何の音を出しているのか知らないまま歌っています。

同じ曲を何度も聞いて、同じ音程で歌える人もいますが、音痴な人がマネをしても、できるようにはなりません。

間違った練習の仕方を繰り返しても、一向に上手くはなりません。

おすすめのアプリはチューナーです。

やり方は、まず、自分の地声の出しやすい音を確認しましょう。

他人に、音痴診断をしてもらわなくても、自分でできます。

音叉のボタンを押すと、チューナーモードになります。

「あぁ~~~~」とスマホのマイクに向かって、声を出してみて下さい。

そうすると、「D2」や「F#3」など、アルファベットと数字が表示されます。

ピアノを弾くときに「ド」から弾き始めると思いますが、基本となる「ド」は、このチューナーでは、「C4」がそれにあたります。

数字は、オクターブの違いを表しています。

オクターブは、「高いド」といったり、「低いド」という言い方がありますが、「C4」からみたら、「C3」は「C4」より「低いド」ということです。

男性の音域は、「2」~「4」のあたりの数字が普通です。

女性の音域は、「3」~「5」のあたりです。

話が話がずれましたが、出しやすい音のアルファベットと数字を覚えておいてください。

次に、

さっきとは反対側の右側のスピーカーのマークを押してください。

そうすると、音がスマホのスピーカーから出ます。

真ん中に(♭ #)のマークがあると思いますが、そのマークを押して、さっき出した自分の出しやすい音まで移動をしてください。

ただ、低い音は、「A2」までしか出ないので、それより下の場合は、「A2」に合わせて下さい。

マナーモードの解除の忘れや、音量が小さいと低い音は聞こえずらいのでお気を付けください。

出しやすい声の音とアプリからでる音が同じになると、アプリから出ている音が消えるような感覚になります。

音が重なっているから当たり前です。

この音が重なる感覚を耳で覚えられると、音を外している感覚もわかります。

フラット癖がある人は、この練習をたくさんして下さい。

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・フラット癖とは

音痴というほど、音は外していないけど、ずっと音程に違和感がある人がいます。

何が起こっているかと言うと、正しい音程より、ちょっと下を歌っています。

それを、「フラットしている」と言っています。

世界的に音の基準は「A」で「440Hz」(ヘルツ)となっています。

赤ちゃんの泣き声が、この「A」の「440Hz」だからと言われています。

今のところ、泣き声が音痴な赤ちゃんの話を聞いたことはありません。
ということは、音痴な人はいません。

1オクターブ高い「A」の音は「880Hz」です。

フラット癖があるひとは、「A」の440Hzを430Hzぐらいで歌っているということです。

他の楽器のチューニングが「440Hz」で統一しているのであれば、430Hzは音が外れて聞こえます。

それを踏まえて、チューナーで、正しい「ドレミファソラシド」を歌えるようにしましょう。

余談ですが、我々の馴染みのある、音楽は西洋音楽で平均律でできています。

平均律とは、440Hzから880Hzを均等に分けて、12音で割って音階を作っています。

純正律は、コードの響きに特化した分け方をしています。

民族音楽の音階は、この平均律を使っていません。
日本の伝統音楽も平均律ではありません。

なぜ、平均律が使われているかと言うと、楽器の転調がしやすいからです。

純正律で調律されたピアノが合った場合は、12台持っていないと、いろんな曲に対応ができません。

曲の途中で転調をしたら、使っている楽器も、移らないといけなくなります。

誰でも、扱いやすい平均律を扱っていることは知っておいてください。

音痴の治し方

引き続き、チューナーを使って、正しい音程を出せるように咽喉を鍛えましょう。

咽喉と耳が正しい音を覚えてしまえば、あとは、楽譜をみたり、歌いたい曲のメロディーの音名を知るだけです。

男性は、「C3」から「C4」までのドレミファソラシドを練習しましょう。

女性は、「G3」から「G4」までを正確に出してい欲しいのですが、ちょっと特殊です。

「G」は「ソ」のことですが、「ソ」から始まるドレミファソラシドを、「キーG」と言ったり、「ト長調」と言ったりします。

キーGは、ファがシャープします。

G3から始めて、F4に来たときは、F#4を歌うようにしてください。

そうすると、「ソ」から始まるドレミファソラシドが歌えます。

ドレミファソラシドの仕組み

「ソ」から始まるドレミファソラシドとは、音の距離によって、そう聞こえます。

ドレミファソラシドは、ピアノで考えると、白鍵と黒鍵があると思いますが、ドから白鍵だけを順番に弾くとドレミファソラシドに、聞こえます。

ドからド#は半音です。

ドからレに行くとことを全音と言います。

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド

全 全 半 全  全 全 半

白鍵のミとファの間に黒鍵がないと思います。
なので、半音です。

この「全全半全全全半」という法則をメジャースケールと言います。

ソから弾き始めて、この法則を使うと、ファに来た時に、ファを#させると、この順番になります。

こういうのを、「相対音感」と言います。

カラオケでキーチェンジをしても、歌えるのは、相対音感が身についているからです。

まずは基本のドレミファソラシドがきっちりと音程が取れるようになれば、どの音から始めても、ドレミファソラシドが歌えます。

音が取れないのではなく、音をそもそも知らない

歌いたい曲のメロディーを楽器で弾けますか?

なんの音を出せば良いか知らないのに、なんとなく歌って「音痴です。」というのは、おかしな話です。

とはいえ、ほとんどの人は、「耳コピ」で歌を覚えています。
音の合う感覚がわからない人は、耳コピは難しいです。

耳コピのやり方は、丁寧に1音1音確認しながら、音を拾っていきます。

ポップスやロックなどで、小難しいメロディーでなければ、メジャースケール、もしくは、マイナースケールの8音です。

8分の1の確率で、音を見つけられます。

ピアノやギターでいう耳コピは、楽譜を見ないでその曲をコピーすることです。

ピアノやギターで耳コピしたメロディーを再現する時は、弾いている音の認識はあります。

ところが、耳コピで、覚えた曲をそのまま歌おうとしている人は、なんの音を出しているのか認識はしていません。

そこが問題です。

出だしの1音が分かれば、あとは、何とかなります。

1音目から音を外していれば、そのまま外れたまま進んでいきます。

全部の音を拾うのが面倒でも、出だしの1音ぐらいは、「ソ」とか「ラ」とか、わかるようにするだけでも、全然違います。

応用編

ドレミファソラシドが歌えるようになったら、その先の音まで練習をしていきましょう。

男性は、「C3」から「G4」ぐらいまでは、大体出せます。

「A4」ぐらいから、裏声になったり、裏声を混ぜた「ミックスボイス」になると思います。

自分の出せる音域をまずは、知りましょう。

女性は、「G3」から「D4」ぐらいがの音域が普通です。

自分の音域を知っていると、歌いたい曲の一番高い音が、出せないことに気付きます。

そういう時は、歌いたい曲のキーを下げて、歌いましょう。

「ハヤえもん」というアプリを使うと、スマホのiTunesに入っている曲が再生出来て、しかも、テンポを落としたり、曲全体のキーを下げられたりします。

自分の好きな曲を、自分の歌いやすいキーに合わせて、歌の練習をしてみましょう。

音が外れてしまうフレーズは、ゆっくりと再生して、何度も、音が合うまで、練習することで、どんどん歌が上手くなっていきます。

まとめ

音楽理論も少し含んだ記事になりました。

音痴の原因がわかって、音痴の直し方がわかって、自分の歌いたい歌が思い通りに歌えるようになると、人生が豊かになります。

気持ちよさそうに歌っている、その人になれます。

音を合わせる練習は、最初は、大変ですが、身体が覚えてしまえば、出したい音がすっと出てるようになるので、あきらめずに頑張ってください。

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この記事を書いた人
よるいち

5歳からピアノを習い始め、音楽漬けの毎日を送ってます。
中学2年生からバンドを始めて、ずっとバンド人生を送っています。
ピアノ、シンセサイザー、エレキギター、エレキベース、ドラムス・パーカッション、トランペット、ヴァイオリンを演奏したことがあります。
それと、ボーカル・歌でもステージに立ちます。
作詞作曲が苦手で、音楽理論の先生に習い、作詞作曲の方法論を習得しました。
このブログでは、音楽で得た、経験や知識を提供していきます。

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